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高脂血症とは、食生活の欧米化にともない、血液中のコレステロールや中性脂肪が増加した状態を言います。コレステロールや中性脂肪が高い状態を放置していると、動脈硬化の原因となります。
コレステロールには「LDLコレステロール」と「HDLコレステロール」などがあります。
「LDLコレステロール」は肝臓のコレステロールを全身に運ぶ役割を。「HDLコレステロール」は身体の細胞にたまった余分なコレステロールを肝臓に戻す役割をしています。つまり余分な「LDLコレステロール」が悪玉として増加し、体内(血管壁)に蓄積していくことになります。逆に「HDLコレステロール」は善玉として体内に蓄積したコレステロールを肝臓に戻します。
近頃では総コレステロールの値、中性脂肪の値だけではなく、「LDLコレステロール」の値も治療の指標となります。
では、これらの状態はどのような人に起こり易いのでしょうか。
治療としては食事療法、運動療法、薬物療法があげられます。
コレステロールの高い方は、卵黄や肉の脂身、レバーなどに注意してコレステロールの摂取を控えます。
中性脂肪の高い方は、ケーキ、ドーナツなどの甘いものやアルコールを控えます。また動物性脂肪を制限し、穀類、麺類が多い人はこれも控えます。
コレステロールと中性脂肪の両方高い方は、上記の両方を控え、さらにカロリーを抑えることで体重をコントロールすることが大事です。
逆に摂取しておいた方が良い食事といえば、野菜や海藻、きのこ、豆類といったものになります。また、飽和脂肪酸は動物性脂肪に、不飽和脂肪酸は植物性脂肪に多く含まれていますが、不飽和脂肪酸の方を摂取することが大事です。
適度な運動を続けることが重要です。急激に過度の運動をすると心臓に負担をかける場合がありますので注意してください。
脂肪が燃焼を始めるには20分~30分かかります。したがって20分以上の運動が必要です。散歩、サイクリング、水泳やエアロビクス、いずれでもかまいません。また最低でも週1回以上、継続して行うことが大切です。
食事や運動療法で、効果がない場合は薬物療法の併用が必要です。患者さんそれぞれの年齢や高脂血症の程度、合併症などを考慮し、薬が選択されます。
患者さん自身が自分に合った治療法を選択し、高脂血症を克服しましょう。
生活習慣病や糖尿病、肥満、高血圧などのことでしたら当クリニックへご相談ください。
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